No.0010  1998/11/11
どうしてこんなに泣くのでしょう?
 生後1ヶ月半の女の子です。
 妊娠中から母乳で育てたいと思っていましたが、あまり出がよくないようで、毎回母乳のあとにミルクを足しています。病院にいたころはよく寝る子だったのです
が、実家に帰ってからはあまり飲まないし眠りません。
 授乳は2時間おきくらいで母乳をあげますが、両方を10ぷうも吸うと口をはなして眠ってしまいます。でも30分から1時間もすると、また泣き出すのでミルクを足すのです。
 それも飲みむらがあり30から80mlまでいろいろです。あまりに泣いてばかりなので疲れてしまいます。どうしてこんなに泣くのでしょう?ミルクを飲んだあとも2時間も眠りません。
 どうしてですか?お腹がすいて泣いているのではないと思い、部屋をあたたたかくしたり抱っこしたりしてみるのですが泣きやみません。

 どうしたらよく飲んでよく眠ってくれますか?

 まず、母乳は時計を見ないで、赤ちゃんを見ながらお乳をあげてみましょうか。

 はじめクチュクチュしてから、こっくんこっくん飲み始めます。
 2−3分もすると口を動かさずまどろみ始めます。そうなったら、すぐお乳からはずして、片方のお乳をのませます。また、まどろみ始めたらまたはずして、片方を飲ませる方法です。これを交互に4−6回位くりかえします。”切り替え授乳”という方法です。赤ちゃんがもうお腹がいっぱいよと口を開けなくなりますから。
 正味時間にしても、今までとほぼ変わらず、量的には効果的に飲める事になります。試してみてはいかがでしょうか。
 また、授乳後げっぷをしてから寝かせます。
 げっぷが出ても、30分−1時間くらいすると自然にげっぷが出る時があります。このとき、胃のあたりが苦しくなり泣く赤ちゃんが多いのです。
 抱き上げて、胃の後ろあたりからオムツの境を軽くたたくか、さすりあげてください。気持ち良くなれば落ち着くと思います。
 現在、2時間おきの授乳ですと1日12回授乳していることになりますね。よく頑張りましたね。えらいですね。
 この時期に12回位お乳を吸ってもらっていたのですからとても理想的です。
 今後は、きっと、母乳だけでいけると思います。
 母乳は消化、吸収がいいので何回でもあげていいのですよ。でも、ミルクは消化に時間がかかるので3時間はあけてくださいね。
 退院時の体重と1ヶ月の健診時体重の差がどのくらい増えていたのでしょうか?
 きっと、母乳が出ているのでミルクを余分に飲んでいるために苦しくて泣いているとは考えられないでしょうか?
 大人は、要らないと飲みませんが、赤ちゃんはあたえられただけ飲んでしまいます。

 母乳だけで足りてきているのでは?
 おしっこの回数が母乳の過不足の目安になります。
 1日に6−7枚オムツがおしっこで濡れているようであれば、母乳が足りていると思っていいと云われています。

 また、部屋が暑すぎても、服を着すぎていても泣きます。
 室温は20度前後で、夜は15ど前後。
 衣類は、長肌着1枚とベビー服1枚でいいと思います。

 赤ちゃんが寝ないとのことですが、赤ちゃんに睡眠不足はありません。

 きっと、昼間起きている子は夜寝ていますし、また、母乳の赤ちゃんはミルクの赤ちゃんより小刻みに睡眠をとります。
 ミルクの子は、寝かされている状態だと思います。そう、何時間も・。
 小刻みに起きている母乳の赤ちゃんはそれだけ、多くの刺激をもらうことになりますので、賢い子になるのですよ。
 ですからお母さんは、赤ちゃんが寝る時には、一緒に体を休めて下さいね。

 また、お母さんの疲労や、いらだち、あせりなど赤ちゃんにはすぐ伝わりますので、赤ちゃんが泣いたら、一呼吸置いてから、声をかける、オムツを見る、抱いてみる、あやしてみる、それでも泣いていたらお乳をあげる・・・この順にしてみてはいかがでしょうか?

 泣いたらお乳の時期は今まで充分してこられたのですから、これからは、抱いて欲しいとか、甘えたいとか、遊んで欲しいとか、かっまてほしいとか、の要求になってきます。
 泣いたらすぐお乳かな?ではなく、オムツかな?げっぷかな?かまってほしいのかな?と考えてみると、今までより少し気分が楽になるのではないでしょうか。

 赤ちゃんにも、個人差があり、親が心配するほど良く寝る子もいれば、本当に少ししか寝ない子もいます。
 赤ちゃんが、熱があり、機嫌が悪く、お乳も飲まない、便の回数がいつもより多い、ぐったりしている、など・・・の場合は、赤ちゃんはねむれないですね。この場合は、病院で診てもらう必要があります。
 それに当てはまらない様であれば、個人差でしょうか?ね。
 起きている分、脳に刺激をたくさん吸収して、賢い子になると思ってください。

 お母さんの疲労が1−2ヶ月位が最高になります。
 何でも自分でやろうと思わず、ご主人にもお手伝いしてもらってください。
 きっと、ご主人も何をどう手伝ったらいいのかわからない人も大勢います。1つ1つできる事を頼むのもいいでしょう。
 ちなみに、私の主人は、おしっこのおむつかえ、あやして寝かせる、風呂掃除、ごみ捨てをしてくれていました。
 はじめはおそるおそる、ぎこちなく・・・そのうちとっても上手になりましたよ。
 赤ちゃんと関わる事で、男の人は、”父性がめざめる”といわれています。
 どんどん目覚めさせてあげて下さいね。
 もう少しの辛抱ですよ。
 ”ああ、なんて私の赤ちゃんはかわいいの”と、今以上に、実感できますからね。楽しみにしていてくださいね。

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